屋久島の旅 3日目
宮之浦岳に再び向かうmomo隊。
山頂までいけないかもしれない。
それでもいい!!とりあえず心残りがないようにチャレンジしてみよう。
淀川小屋でまんてんのおにぎり弁当を半分だけいただいたら、早速登り始める。
今日の行程は長いからね。
今日の淀川は水量も少なくて安定してる。
ほんとうに水がきれい。
橋を渡ったら本格的な登りが始まる。
今回はサブバックを持ってこなかったので、デカザックの中身をお宿に置いて軽くして挑んだけれど....デカザック自体も結構な重量があるんだよなぁ。
登りが始まるとザックの重さが身体にくるわ〜。
今日は霧がかっていて幻想的。
これが有名な屋久島の雲霧林!!
これを見たかったんですよね〜。
昨日の嵐のようなお天気とは打って変わって落ち着いた風景を取り戻している。
大きな幹がたくさん姿を現した。
昨日は景色を見る余裕すらなかったけれど、こんなに素晴らしい樹林帯が広がっているんだと改めて気づかされた。
屋久島は花崗岩で作られた島。
土の下まで根が入り込めないらしく、根が登山道にたくさん張り出している。
土をよく見ると、白い砂浜みたい。
花崗岩が削られて砂浜のようになっているんだなぁ。
花崗岩の山、大好き。
こんな太い幹がたくさん!!
そして、その幹に苔たちが根付いて、小さな森になってる。
パワーをもらいます。
momo、すこぶるテンションがあがります。
木の枝にも小さな森が。
自然は生きてるんだなぁと実感させられる。
さて。
paraさん。
全然テンションがあがらないらしい。
まぁ。
昨日行って帰ってきた道を再びやり直すことは精神的にも疲れるしね.....
おや。
久々に、ネガティ登場ですか?と聞くと.....
それで済めばいいけどねと.....
もしや。
ネガティの最上級、出ちゃいますか?!
蘇る記憶。
五竜岳のあの名言。
淀川小屋から1.2kmに差し掛かったところ。
paraさん非常にお疲れモード。
眠くて眠くてどうにもならないらしい。
「momoさん。ブロ友の旗を渡すので頑張って行ってきてくれ。ここで引き返そうかなぁ〜。」
ここで装備の確認。
ソロでも行ける体制を確認して、お互いマイペースで進むことにしたのだ!!
momoは山頂へ。
折り返しを13時と決めて。
それではmomo。
山頂へ。
AM8:40
昨日撤退を余儀なくされた花之江河という湿原まで戻ってきた。
いよいよここから未知のせかい。ようやくスタート地点にたてた気分。
幻想的な白骨樹。
花之江河をすぎるとしばらくは比較的なだらかなアップダウンが続く。
登山道が川のようになっていてそこを歩く感じ。
沢登りをしてる気分。
しかし.....
これ、昨日だったら増水してたんじゃないかなぁ。
どっちみち引き返して良かったと実感。
しばらく進むと、ロープ場に到着。
宮之浦岳の登山道はもっと単調な道と思っていたけれど、なかなかテクニックのいるところ。
行程が長いから体力もないといけないし。
これ、昨日のデカザックで行ってたら難儀していたなぁ。
ロープ場を過ぎたら、森林限界なのか見晴らしがとても良くなってきた。
でも、この霧がかった風景なのでなにも見えず。
昨日のことを考えたら、贅沢を言ったらバチが当たるなぁ。
雨が降ってないことだけでありがたい。
GPSを見たら、ここは投石平というところらしい。
そして。
ここではdocomoの電波が繋がるようだ。
ん?
LINEが入ってる。
paraさんからだ。
そろそろ淀川小屋過ぎて登山口までついたかなぁ。
と。
思いきや!!
こちらに向かっているとのこと。
偉いぞ。paraさん。
ネバーギブアップだ!!
お互いマイペースで進むことを伝え、momoは先に行くことに。
進んで行くと、屋久鹿に遭遇!!
全然逃げない。
お互いしばらく見つめあってました。
ーその頃paraさん。ー
引き返そうかmomoさんを追って山頂にめざすか......
まったくmomoさんの手綱を引くのは大変だ。
縄文杉が良かったなぁ〜。
縄文杉案を出したのに、、、momoさん、全然人の話聞いてないし。
ふぅ。
ようやく花之江河かぁ。
なんとかニコン、シャッターは動きそうだ。
あー。今回は踏んだり蹴ったりだぁ。
森林限界まで来たな...
ようやく眠さは取れてきた。
マムシ草だっけ?
おぉ!!
屋久鹿だ!!
登山道を案内してくれるのか?
ーmomoー
また湿原についた。
いや〜。
屋久島、気持ちがいいなぁ!!!
昨日はさすがに心が折れたけど、やっぱり、山はいい〜♪
かわいい!!
また屋久鹿〜♪
昨日のタクシーの運転手さんの話を思い出した。
屋久鹿は山にいれば保護されるけど、下界にいたら駆除の対象なんですよ。
おいしいよぉ〜.........
絶対に人間界に来たら
ダメだよ!!!
ガスでなにも見えない中進んでいくと......
大きな石がゴロゴロと姿を現し始めた。
AM11:00
栗生岳に到着したみたい。
ここの裏側にはほこらがあるので、お参りを済ませる。
一応ブロ友手ぬぐい撮っておくかな。
フフフ。
我ながら、撮り方が雑。
ここからあと50分で山頂だ!!
あと一息〜。
ここからまたぐぐぐっと急登が続く......
さすがにしんどい。
息を切らしながら........
AM11:40
宮之浦岳(1936m)到着です。
momoちゃん。ぺっ。
よし。
paraさんを待つことにしよう。
まんてんの残りのおにぎり弁当を食べて、景色を眺めていたら!!
あの姿はparaさんではないか!!!!!!
20分ほどでparaさんもmomoに追いついた。
あんなにバテてたのに、早めの到着ではないですかっ。
で。
奇跡が起きる。
paraさんが山頂に到着するのを待っていたかのように。
あんなに濃かった霧が風とともに消えて。
稜線が顔を出した。
山頂にいた登山者の歓声があがった。
ぱ。
paraさんっ。
すっごいよぉ〜〜〜〜!!!!
paraさんが来た途端、
あおぞらになったよ!
「....」
すごい頑張って山頂に来たんだね。
完全にやられてる様子でした。
つづく。
ありがとうございます☆