8月11日(土)~8月15日(水) 

3日目:

いろいろありましたが、登頂を果たしたmomo隊。
(よかったねー。paraさん。登れなかったらまた来ないといけないよぉ。)

しかし。安心してはいけません。

時間が迫っています。

急いで下山しなければなりません。

なぜなら。。。

次の日から雨続きなので額平川をなんとしても下山しないと増水して帰れなくなります。
夕方5時のシャトルバスになんとしても乗って温泉に入りたい。
プレハブに泊まりたくない。。。

さーて。
無事に間に合うんでしょうか。



残念ながら雲ってしまいましたが、この素敵な北カールが見れたので満足。
paraさん、ホッとしています。
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稜線を歩いていると、岩陰から、チュッチュッチュッチュ鳴き声がしてきます。
もしやこの声は、ナキウサギかな?
帰ってから調べたら、この北カールにはナキウサギが生息しているそうでやっぱりそうだったのかと、なんだか嬉しくなりました。
ハイマツで、その姿を見ることはできませんでした。
いつか、ナキウサギに会いたい。
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この稜線をずーっと下っていきます。
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幌尻岳の山頂がもうあんなに遠く。
さようなら。

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稜線が終わると、急下りが始まります。
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木の根っこがこんな感じ。
歩きづらいです。
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木の根っこに気を使うので、下りのスピードが出ません。
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PM12:00

結局、12時になってしまいました。

これからまた、渡渉の準備とパッキングをしないといけません。
お昼ご飯の時間ですがゆっくりしてられませんので、パンをかじりながらのパッキング。
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でた!!

あまりにも急いでいたので、写真がありません

なんだかんだで準備をして、結局、山荘を出発したのは、12時40分...。

行きは6時間かかっているし、
これ。。。。
もしかすると、シャトルバス間に合わないんじゃね?

とりあえず、なんとしても額平川は下らないとまずい。

小屋番さんにお礼を言って出発します。

そうそう。
この日も、遭難者捜索のため、消防の方たちが山荘で待機をしていました。
(昨日、登って下山し、本日また登ってきたようです)
しかし、この日は天候が良くないのでヘリは飛べないようです。
もしかしたら、13時40分頃に飛ぶかもしれないと準備はしているみたいですが....自衛隊の方たちは、捜索昨日までで打ち切りになってしまったようです。

それでは、渡渉開始!!
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10数回の渡渉を繰り返します。

行きより慣れたみたい。
とっても楽しい。
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あっという間の1時間。

なんだか物足りないとさえ思ってしまいました。

いやいや、調子に乗ってはいけません。

それでは、下りの渡渉の模様を動画にしましたのでご覧ください。
一緒に渡渉を味わいましょう。

渡渉が終わると、1時間この岩沿いを歩きます。
細かなアップダウンが続きます。

これ。

キライ。
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女性は、背が小さいので、岩をよじ登るのに非常に難儀します。
おかげで、肘や膝がアザだらけになりました。
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ようやく取水施設が見えてきました。
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PM2:40
この時点でこの時間。

ここから7.5kmの林道歩き。

帰りはここまで結局沢靴で下りました。
沢靴のほうが、すべりにくく歩きやすかったです。

momoはここで靴を登山靴に履き替え、お腹が空いたのでパンをかじります。
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それにしても、微妙な時間。

シャトルバスに間に合うか....。

コースタイム通りでいけばなんとか間に合うはずだが、ヘッポコmomo隊は自信がない。

荷物おばけが歩いていきます。
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momo。。。
疲労が出始めました。
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momoが疲れてくると、paraさんが生き返ります。

なんだよ。paraさん。
あれだけ、山頂ではネガティだったクセに...結構先に歩いて行きます。

今頃、男を見せんじゃないよ。
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虫も多く、まとわりついてイライラしてきました。

外反母趾が悲鳴をあげて痛い。。。


必死に歩いていると、後ろからクルマが一台走ってきました。

どうやら小屋番さんです。

なんと小屋番さん、この日は下山するようです。
そうでしょう。そうでしょう。
今日下山しないと、増水していつ下山できるかわからないもんね。

小屋番さんのクルマは取水施設のほうまで乗り入れできますので、羨ましいなぁと思いつつ、クルマを見送りました。

そのあと、消防の方たちも下山されたようで、そのクルマにも追い抜かれました。


そのあとは。


自分との戦いです。


全く楽しくありません。

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泣きそうです。


なんだか、最近、下山時、こんな気持ちになることが多いな。
トホホ。

"着いたぞー!!"

と、paraさんの声。

momo。

無表情。。。。

シャトルバス乗り場に着いた途端、雨!!!

ついてるんだか、ついていないんだか。
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さて!!

シャトルバスは????



















到着時刻、16時45分。


ギリギリ、なんとか着きました。
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バスの運転手さん曰く、

2名ほど小屋を14時過ぎに下ってくる人がいると連絡が入ったようです。

でも、やはり、17時を過ぎると出発しないといけないようで、残念だけど、間に合わないとあのプレハブ泊まりになっちゃうようです。

シャトルバスには冷たいジュースが売っていました。
バスで一息しながら、ジュースをゴクリ。
美味い。
美味すぎる。
登山のあとのジュースはたまらなく美味い。



時計は17時になり、いよいよバスが出発の時間。

すると、一人の登山者さんが走ってくる!!!!

すげー。
14時に下山して、シャトルバスに間に合った!!
momo隊は絶対に無理。
やはり、明日から雨予報のため、急遽下山に至ったようです。

下山してくるもう1名は残念ながらシャトルバスに乗れませんでした。


シャトルバスは、とよぬか山荘にむけて出発。

乗車時間1時間。
下山できてほっとするmomo隊。
そして、幌尻岳に登れたことに安堵するmomo隊。
いや~。
今回は時間に追われて大変だった...。

登山客が少なかったため、運転手さんが道中、いろんな話をしてくれました。

走行中、シカの群れに何回か遭遇しました。
すると運転手さんが、クマにも結構遭遇するようです。
運転しはじめて今までで15回ほど遭遇しているそうです。
登山中は絶対に会いたくないけど、シャトルバスに乗ってる間は会いたいなぁなんて思いながら話を聞いていました。

外を眺めていたら、崖ギリギリをシャトルバスが走行しており、何十メートル下に額平川が。
運転手さんの運転を信用しているけど、なんだかヒヤヒヤしちゃいました。

無事に、とよぬか山荘に到着。
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遭難者のものと思われるクルマがポツンと停まっておりました。

結局この日も遭難者は見つからず、本日をもって消防の方も捜索打ち切りとなってしまいました。
とても残念です。
幌尻岳は、事故が多い山です。
コース自体はさほど難所ではないと思われますが、距離が長いため、つい無理してしまう山でもあります。
日本百名山の中で最難関と言われているのは間違いないと思います。

しかし、渡渉など、新たな経験が出来て思い出深い山旅となりました。

それでは、今回のコースはこちらです。

1日目:
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2日目:
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駐車場:とよぬか山荘に無料駐車場あり。この日はさほど混んでいませんでした。しかし情報では、停められないくらい混雑するとの情報も。詳しくはホームページでご確認ください。
トイレ:とよぬか山荘で借りられます。洋式のトイレでペーパーもあり綺麗です。
もともと小中学校の廃校を利用しているようですが、綺麗です。トイレの花子さんとは程遠い。あとは、幌尻山荘にバイオトイレがあります。綺麗です。ペーパーはないので持参します。
携帯電話:全く繋がりません。幌尻岳山頂部分でようやく繋がります。幌尻山荘でも繋がりません。
水場:幌尻山荘で湧き水を引いており、豊富に流れていますが煮沸したほうがいいようです。ですが、現地の人はそのまま飲んじゃってます。小屋番さんが煮沸したお水を準備してくれています。みなさんと譲り合って使わせてもらいましょう。
幌尻山荘について:幌尻山荘は基本、避難小屋です。食料、寝袋、マットは持参。
8月の時期は小屋番さんが滞在していますが、天候が悪いと下山になります。
冷たいビール700円、幌尻山荘限定Tシャツ、登山バッチ500円は販売しています。登山バッチはとよぬか山荘でも販売しています。
予約は4月から、シャトルバスの予約とともに始まります。人気のためなかなか電話は繋がりませんのでネットがオススメです。

以上、幌尻岳レポでした。


さーて。

実はですよ。

paraさんの計画によると、幌尻岳登山の次の日は、羊蹄山へ登るらしい。

羊蹄山から近い温泉宿はニセコ。

ニセコは、このとよぬか山荘からクルマで....3時間もかかるらしい。。。

あぁぁぁぁ。。。。。

到着は夜22時前。。。。

宿に電話すると、22時前に到着できるなら泊まることはできるけど、夕食は用意できないらしい。

仕方ないので、この日の夜ごはんは、クルマの中でコンビニ弁当となってしまいました。


建物は昭和な感じだけれど、露天風呂が広くて気持ちが良かった。
登山のあとの温泉最高。
しかし、足がボロボロで、宿の階段の上り下りがしんどい。。。
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昭和な感じでしょう?
なんか、昔の土曜ワイド劇場とかに出てきそうな感じ。
クーラーがないホテルということで、今年の猛暑でビビったけれど、この日は雨も降っていたこともあり、心地よく寝られました。
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8月11日(土)~8月15日(水) 

4日目:

この日は、羊蹄山へ登山。
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な、わけない。

雨なので、登山中止となりました。

”雨だから、羊蹄山登山は登れないけどしかたないよね~。”
と、paraさん。

おいおい。
幌尻岳山頂でヒーヒー言っていた方が、このあと羊蹄山登る計画をよくたてましたよねぇ。
momoもムリです。
足がバラバラで、ロボットみたいな歩き方。
これではどの道、羊蹄山はムリです。

北海道百名山。

残すところ、あと、トムラウシ、羊蹄山。

フフフ。

この2座も結構手強いぞー。
paraさん、またどんなネタ提供してくれるかな?


さて。
今日はここまで。

次回は、北海道観光レポをちょっとUPいたします。